月の輝く夜だから 時には素直に色々を 注ぐ色は蒼 浮かぶ吐息は海の泡に 抱かれる海は本当に 自身を必要としているわけではない 落ちた月の涙から生まれた 漂いし姿は儚く透けて 漂いながらも自由なそれに 月は激しく嫉妬した 抱く海の広さはやがて 無言の束縛を与えるのだろう 海月 それでも自由 儚く脆く漂いながらも 違う世界への憧れを乗せて 月は天上で笑う 自分の欠片を水に移して 海は空に焦がれる 溶かした光を抱きしめながら