うたかたの夢のように
それは頬を掠めて過ぎていく
舞い散る薄紅の向う側
ぽっかりと空いた夜の淵

無言で差し出す僕の指
語る指先だと君は言ったね
そっと握る君の指先
ほら、僕の声が聞こえるかい?

大切な事を一つずつ
重ねていく喜びの唄を
風に舞い散る薄紅はやがて
今年の僕等を奏でて消える

消えない暖かさを指先に宿し
今も胸に残る旋律を捜す
紡ぐ明日への一歩の為に
君と二人、こうして歩いていく


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