熱砂

照付ける空の蒼を受け止める
そんな一粒の想いなど
誰も見向きはしない

君の重みを受け止め
軋む一粒の願いなど
誰も求めやしない

それでも
空の蒼の熱を抱ける
気紛れな雫を吸える

夜の冷気に全てを奪われないように
包み込めるのは一粒の欠片

君を芯まで凍らせない為に
僕はこの身に朱を擁く


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