The fable of a moonless night


例えば、冬の朝
冷たく澄んだ空気に、君は何を思う?

例えば、水面に浮んだ蓮の花
その水の儚さに、浮ぶ天の国

例えば、繚乱の櫻
一陣の風に、流れる狂気

例えば、春の明け方
眠るその顔に、掛かる翠の髪

例えば、綺麗で儚い指先
伝わり落ちるは、情念の紅い砂

静かに流れゆく時の中で
我、想う そしてまた一人
 


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