僕の音を成さない唇に
淡い花弁が揺られて落ちた
それはほんのり春の匂い
僕の心に魔法を掛ける

僕の光を差さぬ瞼に
柔らかい君の指先が触れる
音を成さない言葉となって
僕の世界を淡く染めた

続く未来を奏でるように
薄紅色が舞い踊る
貴方の存在の音色は
この花のように酷く優しい


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春奏-優しい風に-