簡単な一言で
落ちたり浮上したり
胸の鼓動がやけに騒がしくて
少しだけ途方に暮れる

何気無い眼差しで
泣いたり笑ったり
指先にある心の瞳も
今日は役に立たないみたいだ

圧倒的な夜を迎えてしまう其の前に
浮かび上がる最後の吐息
ほんの少しの揺れも
懐かしさも愛しさも

全てを投げ出すわけじゃない
ただ少しだけ泣きたかっただけだ
全てがモノクロだなんて言い訳はしない
こんなに鮮やかな朱が胸に在る限り


Word by 月華
Special Thanks 蜂夜 智佳


BACK