白いから あまりにも白いから
流れる朱が良く映える
白いから あまりにも白いから
最後は自分を焼き尽くすしかない

蒼いから あまりにも蒼いから
流れる朱を薄める事しか出来ず
蒼いから あまりにも蒼いから
後悔と願いの折り合いを見出せない

悪い夢を見ていたせいで
「聞こえなかった」と?
涙を流し過ぎたせいで
「救えなかった」と?

渇きを埋める為の言の葉を
尖った切っ先で求めたのは「世界」
物言わぬだけの真摯な姿を
見えない刃で抉るだけの「世界」

閉ざしがちな記憶への通行証のように
蒼の雫を流すだけ流したとしても
あの日の君を掴めない
あの日の午後には・・・もう戻れない

Word by 月華
Music by さかなぎ 諒

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